一般社団法人介護デザインラボ
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あなたはどこで最期を迎えたいと思っていますか。そのとき、傍らには誰がいてくれるでしょう。
いま日本では、年間130万の方が亡くなっています。多死時代を迎え、国は「住み慣れた場所で最期まで」を掲げた「地域包括ケアシステム」という政策を推進しています。病床数は減る一方で、高齢者の数、亡くなる方の数は増えていきます。これからは、好むと好まざるとにかかわらず自宅や施設で亡くなる人が増えていきます。「在宅看取り」の時代が始まっているのです。
しかし、この50年ほどで、死は在宅ではなく病院で管理されるものになっています。社会の状況も大きく変わりました。少子高齢化や非婚化、社会の個人化が進むことに伴い、ひとり暮らしの高齢者世帯が増え続けています。いま、これまでとは異なる新たな看取りの態勢、「看取り文化」の構築が求められているといえるでしょう。
新たな看取り文化は、規模もマンパワーも縮小した「家族」が前提されます。家族に頼り切ることは難しく、家族もまた支えを必要としています。死にゆく人、遺される家族を支える中心になっているのは、介護・看護職の人たちです。そうした専門職の人たちが「スピリチュアルペイン」について理解を深めることが、「支え」には不可欠です。家族と専門職との協働が、新たな看取り文化の土壌です。
私たち「介護デザインラボ」は、「人生の最終盤を迎えた人」を支える人たち、つまり、看取る側の家族と専門職をサポートしていきます。閉じがちな心にたまった不安や恐怖を吐き出してもらうにはどうすればよいのか。支える側の専門職の人が抱え込む心の負担を軽くするにはどうするか。介護や看取りにかかわるすべての人たちを対象に、共に学ぶ場を設け、経験を共有していきます。だれもができるだけ安心して最期を迎えることができる社会のありようをデザインし、新しい看取り文化を根付かせていきたいと考えています。